ダイエット

専門的な知識が一杯。特に栄養学的な面からグレープフルーツにアプローチしています。

グレープフルーツと薬

グレープフルーツと薬

ヘルシー、おいしい、だけど心配……でも大丈夫!
ちゃんと知ろう!薬とグレープフルーツの関係

ヘルシー、おいしい、低カロリーで、美容と健康にも良いグレープフルーツ。でもちょっと気になるのが薬とのカンケイ……。「私の飲んでいる薬とのカンケイは大丈夫?」と心配しなくても、グレープフルーツを安心して召し上がれる方法をご紹介します。

グレープフルーツと薬、相性が悪いのは「ほんの一部」です!

グレープフルーツと薬、相性が悪いのは「ほんの一部」です!

「高血圧のお父さんが飲んでいる治療薬とのカンケイは?」「コレステロールが高いと言われて飲んでいる薬とグレープフルーツのカンケイは?」「市販薬もグレープフルーツとは相性が悪いの?」……そんな疑問を持つ人も多いはず。

実のところ、グレープフルーツが影響を与えてしまう薬はほんの一部で、ほとんどの薬は全く影響がありません。しかも、同じ治療薬の中に、グレープフルーツの影響を受けないものがあるから大丈夫!頭痛薬、風邪薬、胃腸薬、便秘薬など、薬局で販売されている一般的な市販薬を飲んでいるときに、グレープフルーツを食べても、問題はありません。

グレープフルーツを食べて問題ない薬を専門家に聞こう!

もし心配があれば、お医者さんや薬剤師さんに「グレープフルーツを食べながら服用できる薬がありますか?」と聞いてもらえれば、影響を受けない薬を紹介してくれるはずです。

あなたの「グレープフルーツが食べたい!」「若さと健康を維持するためにグレープフルーツを毎日食べるぞ!」という気持ちを、お医者さんや薬剤師さんに伝えてもらえれば、それを叶えられる薬を見つけてくれます。ぜひ一度、かかりつけのお医者さんや薬剤師さんに相談してください。

血圧、コレステロールを安定させるグレープフルーツ

グレープフルーツに豊富に含まれているカリウムには、高くなった血圧を下げて安定させる働きがあります。さらに糖の代謝を改善し、血糖値も安定させます。心臓や筋肉の働きも整えてくれます。グレープフルーツの果皮や袋・皮にある白いふわふわした部分には、ペクチンという食物繊維が豊富で、体内の余分な脂肪やコレステロールを排出したり、腸の働きを整えてくれます。このようにグレープフルーツには、血圧、血糖、コレステロールを安定させてくれるフルーツなのです。

肥満予防、ダイエットにも最適!

さらにグレープフルーツの苦み成分「ナリンギン」には、満腹感を高めて食欲を抑制する働きがあり、ダイエット効果もたくさんの研究で認められています。グレープフルーツの香りにも実は食欲を抑制する効果があり、フルーツの中でも低カロリーで水分と食物繊維が豊富なグレープフルーツは、肥満予防にとても役に立ちます。

若さ維持、病気予防にも!

グレープフルーツに含まれるビタミンCは、体のサビを取り除き、若さを維持してくれる抗酸化物質です。さらにグレープフルーツ自身が害虫や紫外線、乾燥から実を守るために身に付けた「フラボノイド」などのフィトケミカルも、私たちの細胞を元気にする力になってくれるのです。

たくさんの栄養素や抗酸化物質を含むグレープフルーツを毎日習慣的に食べることで、免疫システムを整えて、風邪をひきにくく、病気になりにくい体を維持することもできるのです。

グレープフルーツの影響を受ける薬、受けない薬

最初にご説明したとおり、高血圧や脂質異常症などの薬で、グレープフルーツの影響を受ける薬もありますが、グレープフルーツの影響を受けず、グレープフルーツを日常的に食べながら、服用できる薬もあります。「グレープフルーツを食べたい!」という人は、お医者さんや薬剤師さんに聞いてみてください。

グレープフルーツを食べながら服用できる薬もあります!

薬剤分類 GFの影響を受ける薬 GFの影響を受けない薬
高血圧治療薬(カルシウム拮抗薬) ニカルジピン、フェロジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン アムロジピン、ジルチアゼム、ベラパミル
抗不整脈薬 アミオダロン ドフェチリド
脂質異常症治療薬(高脂血症治療薬/HMG-CoA還元酵素阻害剤) ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン プラバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン
抗不安薬 ブスピロン アルプラゾラム、ロラゼパム
抗不安薬・抗けいれん薬・催眠鎮静薬 ジアゼパム クロナゼパム
睡眠導入剤(ベンゾジアゼビン:BZP系) トリアゾラム ゾルピデム、ロラゼパム
抗てんかん薬 カルバマゼピン フェニトイン、クロナゼパム

Q&A

Q:グレープフルーツは一部の薬にたいしてどのように影響しますか?

グレープフルーツの影響を受ける薬、受けない薬

A:グレープフルーツジュースは「フラノクマリン」とよばれる天然物質を含んでおり、薬の代謝にも大きく関係する腸内酵素(CYP3A4)の働きを抑制します。この酵素が抑制されると、薬が体内に吸収されやすくなり、薬の効果が増大して、「効き過ぎ」を起こしてしまうことがあります。効果が増大した薬は、場合によっては、副作用、つまり薬害反応を引き起こすことがあります。

ご存知のとおり、薬の副作用はさまざま要因、たとえば遺伝子構造、薬の種類、薬の用量などによって起こりことが考えられますが、同じようにグレープフルーツの摂取量も影響します。

Q:グレープフルーツジュースが影響してしまう薬はどれですか?

A:一部の免疫抑制剤、コレステロールを低下させる「スタチン」系の薬、高血圧治療薬として一般的なカルシウム拮抗薬、HIV、ホルモン剤、抗ヒスタミン剤、抗不安薬などは、グレープフルーツと相互作用を引き起こす薬として知られています。

しかし、ほとんどの場合、相互作用を引き起こさない、代わりになる治療薬を用いて、適切で安全な治療を行うことは可能です。たとえば、コレステロールを低下させる「スタチン」系でグレープフルーツジュースと合わない薬は限られています。プラバコール(プラバスタチン)、レスコール(フルバスタチン)、およびクレストール(ロスバスタチン)は、基本的にグレープフルーツジュースを摂取しても安全です。さらに、市販薬は実際グレープフルーツおよびグレープフルーツジュースを摂取しても影響はありません。お医者さん、薬剤師さんにご確認ください。

以下の表は、最もよく使われる薬でグレープフルーツとの相互作用の可能性がある薬と、その薬の代替となりうる薬でグレープフルーツに影響しないとされる薬の一覧です。薬を変えてみたいと思われる方はお医者さん、薬剤師さんに相談してみてください。

薬剤分類 GFの影響を受ける薬 GFの影響を受けない薬
高血圧治療薬(カルシウム拮抗薬) ニカルジピン、フェロジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン アムロジピン、ジルチアゼム、ベラパミル
抗不整脈薬 アミオダロン ドフェチリド
脂質異常症治療薬(高脂血症治療薬/HMG-CoA還元酵素阻害剤) ロバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン プラバスタチン、フルバスタチン、ロスバスタチン
抗不安薬 ブスピロン アルプラゾラム、ロラゼパム
抗不安薬・抗けいれん薬・催眠鎮静薬 ジアゼパム クロナゼパム
睡眠導入剤(ベンゾジアゼビン:BZP系) トリアゾラム ゾルピデム、ロラゼパム
抗てんかん薬 カルバマゼピン フェニトイン、クロナゼパム

Q:グレープフルーツジュースは、静脈注射など静脈内投与される薬に影響しますか?

A:現在までの研究では、グレープフルーツと相互作用を引き起こす可能性のある薬は経口投与薬のみとなっています。お医者さん、薬剤師さんにご確認ください。

Q:多くの報告書で、コレステロールを低下させる薬を飲んでいるときにグレープフルーツジュースを飲むことはリスクを伴う恐れがあると示唆されているのはなぜですか?

A:グレープフルーツと薬の摂取により起こりうる相互作用は、現在進行中の科学的調査および臨床試験のテーマであり、さまざまなメディアでも取り上げられています。

  その中には相互作用を引き起こす薬を特定せずに、一般論として誤解を招きかねないような表現で提示された情報もあります。たとえば、多くの文書で、すべてのコレステロールを低下させる薬が、グレープフルーツと相互作用を起こす可能性があると示唆されていますが、事実は、コレステロールを低下させる薬の中でも、フルバスタチン、プラバスタチン、およびロスバスタチンについてはグレープフルーツを摂取していても一般的に安全なのです。

Q:グレープフルーツをどれくらい飲めば相互作用を引き起こしますか?

A:相互作用を引き起こすグレープフルーツの摂取量は、薬の種類や個人によって著しく異なります。お医者さん、薬剤師さんにご相談いただき、代替になる薬に変更できれば、今後もグレープフルーツ、およびグレープフルーツジュースの健康効果を享受することができるでしょう。

Q:生のグレープフルーツも一部の薬と相互作用を引き起こしますか?

A:はい、グレープフルーツジュースの成分が、特定の薬との相互作用に関係しているので、生のグレープフルーツも該当します。この成分は、グレープフルーツジュースのブランド、フレッシュジュースなのか低温殺菌済みのジュースなのか、濃縮タイプかにかかわらずすべてのグレープフルーツに含まれています。またホワイト、レッド、ピンクなど色の違いに関係なく相互作用は起こると考えられます。

Q:薬の服用から一定の時間を空ければグレープフルーツジュースを飲んでも平気ですか?

A:科学的な調査によると、グレープフルーツまたはグレープフルーツジュースを飲んでから72時間以内であれば相互作用が起こる可能性があるとのことです。お医者さん、薬剤師さんにご相談ください。

Q:相互作用を起こすといわれている薬を服用しながらグレープフルーツジュースも飲んでいますが、今まで具合が悪くなったことはありません。今からでもグレープフルーツを飲むのをやめたほうがいいのでしょうか?

A:薬とグレープフルーツの相互作用について判断できるお医者さん、薬剤師さんにご相談いただき、グレープフルーツの摂取をやめるか、相互作用を起こさないほかの薬に代えるか判断してもらってください。

Q:グレープフルーツと薬の相互作用が起こっているかどうか、どうすれば判断できますか?

A:グレープフルーツと心臓または血圧の薬との相互作用は、不整脈を引き起こすおそれがあります。コレステロールを低下させるスタチン系の薬は、痛みを伴う筋疾患の可能性を増すおそれがあります。数は少ないですが、抗不安薬に同じような影響を及ぼす薬があります。今服用中の薬で副作用にお気づきになられたら、グレープフルーツを食べているいないにかかわらず、お医者さん、薬剤師さんにご相談ください。

Q:グレープフルーツジュースは一部の薬の作用を強めるのなら、グレープフルーツを薬の効果を高めるために使用することはできるのでしょうか?

A:グレープフルーツジュースが一部の薬の効果を高める可能性はあります。薬が及ぼす可能性のある作用についてより理解するため研究中です。患者様は、お医者さん、薬剤師さんにご相談せずに、処方された薬の服用量を調節するようなことは決してしないでください。

潜在的なグレープフルーツと薬の相互作用についてはwww.DrugInteractionCenter.orgを参照ください。

このサイトでは、グレープフルーツジュースとの相互作用の可能性がある薬のリストと相互作用のレベルを掲載しており、引用元の科学文献も見ることができます。このサイトはthe University of Florida薬理学専門家とDavid Greenblatt, MD, professor, Department of Pharmacology Experimental Therapeutics, Tufts University School of Medicineによって作成されました。
このガイドは、University of FloridaとDavid Greenblatt, MD, professor, Department of Pharmacology and Experimental Therapeutics, Tufts University School of Medicineのご協力のもと、フロリダ州政府柑橘局が編纂しました。

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