お知らせ

グレープフルーツの最新研究論文が学会発表されました。

論文タイトル:グレープフルーツ摂取の食後血糖値推移への影響
掲載先:WEBジャーナル「Anti-Aging Medicine」
試験担当:同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター
     教授 米井嘉一

体の老化を促進する新原因「糖化」とは

体内にある大切なたんぱく質と、食事(高血糖)によって摂取した「糖」とが結びつくことで、糖化したたんぱく質が生成され、体内に蓄積し、肌を老化させるばかりか糖尿病等、様々なトラブル(老化)の新原因として「糖化」が話題となっています。
発表会では、「糖化」をさける為の基本的な生活習慣として、食後の急激な血糖値の上昇を防ぎ、糖化リスクを低減する食事の順番として「食物繊維(野菜・海草等)⇒タンパク質(肉類等)⇒炭水化物(ご飯・パン等)」である事を発表する他、低GI食品を積極的に取り入れ、朝食を抜かず、よく噛み、ゆっくり食べる、又、異性化糖(果糖)を避ける等、糖化における基本要素を発表しました。

「グレープフルーツ摂取の食後血糖値・インスリンに及ぼす影響」の研究結果

糖化リスクを低減する食事の順番で「食物繊維(野菜・海草等)」を最初に食べるのと同様に、グレープフルーツの栄養成分が糖質代謝に好影響を及ぼす可能性がある事から昨年12月より、人におけるグレープフルーツ摂取時の血糖、中性脂肪ならびにインスリンの推移を測定し、他の食材摂取との関連について研究してきました。
対象は、肥満及び喫煙習慣のない健常女性12名(40歳前後)で各被験者にグレープフルーツ単独、食パン単独、かき揚げ単独、グレープフルーツと食パン、グレープフルーツとかき揚げをそれぞれ15分で食してもらい併食の場合はグレープフルーツを先に食してもらいました。まず、グレープフルーツと食パンの食べる順番における血糖値の変化量において、明らかにグレープフルーツを先に食べたほうが急激な血糖値の上昇は少なく、有効である事が示唆されました。又、食パン単独、かき揚げ単独に比べ、グレープフルーツを併食したほうが血糖値AUC/糖質摂取量の値は低く、有効である事が示唆されました。また、インスリンについても食パン、かき揚げ単独よりもグレープフルーツを併食したほうがインスリンAUC/糖質摂取量の値は低く、中性脂肪においてもグレープフルーツの先行摂取が好影響を及ぼす事が確認でき、グレープフルーツに含まれる栄養成分が糖・脂質代謝に影響を及ぼしている可能性が認められました。

※1「低GI」
GIとはグリセミンインデックスの略で食品に含まれる糖質の吸収の速度を指標化した数値のことを指します。GI値が低い程糖分の吸収がおだやかで、GI値が55以下のものを「低GI食品」と定義づけています。

※2「抗加齢(アンチエイジング)医学」
疾病の医学が対象としていた「病気の治療」から、「健康な人のさらなる健康」を指導するプラスの医療で、究極の予防医学

「グレープフルーツ摂取の食後血糖値・インスリンに及ぼす影響」の研究結果(詳細)

【対象】 肥満および喫煙習慣のない健常女性ボランティア12例
年齢:40.5±4.2歳 BMI:22.0±0.9 体脂肪率:33.0±2.4%
※検査前日の21時以降は水のみの摂取、当日は朝食欠食とした。
各被験者に・グレープフルーツ単独
・食パン単独
・かき揚げ 単独
・グレープフルーツ+食パン
・グレープフルーツ+かき揚
※15分で食してもらい、併食の場合はグレープフルーツを先に食してもらった。

【食 品】

【血液検査項目】 1.血糖 2.血中インスリン 3.中性脂肪(かき揚げ摂取日のみ)を測定

【各種グラフ】


プロフィール

同志社大学大学院生命医科学研究科
アンチエイジングリサーチセンター教授
米井嘉一

'58年 東京生まれ
'76年 武蔵高校 卒業
'82年 慶應義塾大学医学部 卒業
'86年 慶應義塾大学大学院医学研究科内科学専攻博士課程修了の後、UCLA留学
'89年 帰国、日本鋼管病院内科勤務
'01年 日本鋼管病院内科人間ドック脳ドック室長
'02年 日本抗加齢医学会/事務局長就任
'03年 日本抗加齢協会/理事就任
'05年 同志社大学アンチエイジングリサーチセンター/教授就任
'08年 同志社大学大学院生命医科学研究科/教授就任

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